素人女子大生の諸行無常記録

都内在住在学の女子大生です。思った事や印象に残った出来事について記します。

【4.『伊豆の踊子』について語る。】

おはようございます。☀️


本日は『伊豆の踊り子』のご紹介。


川端康成の作品を初めて読みましたが良いですね…言葉の連ね方や表現が非常に美しい。


この作品は、川端の初期代表作。作者自身の経験に基づいて書かれた作品。

物語の内容を私なりに大雑把に説明すると、

⬇︎

19歳の青年の川島が伊豆での一人旅中、旅芸人の一行に出会う。その中にいた踊り子の少女に淡い恋心を抱く。その少女、一見17歳くらいに見えるけど実は14歳。無邪気さや無垢な雰囲気。年は少し離れども、お互いを意識するように。踊り子と過ごす短い旅先でのひと時。しかし旅先での出会いには別れがつきもの。川島が東京へ帰る日になる。つかの間の別れを告げ、船に乗る川島。出航し、船に向かって思いっきり手を振る踊り子。それに応えるように、さらに激しく港に向かって手を振る川島。船が進むにつれ、踊り子の姿が小さくなってゆく。川島の目には涙が溢れていた。

⬆︎

伊豆を舞台に繰り広げられた、2人の青年少女の短い間で終わる儚い恋物語、爽やかな青春物語、って感じですね。旅芸人っていうのは、旅をしながら旅先で唄や踊りを披露し金銭を授与する事を生業とする人達のこと。(宿泊先などですから、おそらく裏では性的サービスなども行っていたのかなぁ)


話の内容というより、とにかく日本語が美しいのです。


例えば、作品の末尾。

船が出航し、踊り子と別れた後の切ない最後の場面の2文。


『まっ暗ななかで少年の体温に温まりながら、私は涙を出まかせにしていた。頭が澄んだ水になってしまって、それがぽろぽろこぼれ、そのあとは何も残らないような甘い快さだった。』


んーーー!❤︎

と、読みながら私は心の中で唸りましたよ。

自分自身(川島)が流す涙を、

"頭が澄んだ水"

"それがぽろぽろこぼれ"

と表現。素敵ですねぇ。


川島は"甘い快さ"で涙を流していたわけですが、踊り子に対してどんな感情だったのでしょうか。


そして、川島と別れ、彼の姿が見えなくなった後の踊り子は、どのような姿、気持ちだったのでしょう。


確実に言えるのは、

「ただの恋心ではない」

ということでございます。


なぜならば踊り子は14歳。

川島は少し彼女の事を見守るような心持ちで見ていた気もするのです。

また、2人は生きる世界も異なる。

踊り子は川島を憧れの存在として接していたような気もします。



この作品は文庫本で約40ページほどの短編小説。時間をかけずに読めます。読み返すほどに、川端康成が記す表現の美しさに気付かされることでしょう。


実は私、最初に読んだ時、

「あ、これ有名作のわりにそんな面白くないけど、何がいいの?笑」

と思ってしまいました。

だからこそ何度も読み返して気づいたのです。


伊豆の踊子』は有名作。

何度も映画化されています。

20分で読める短編小説が何故、多くの人に親しまれ、実写化されたのか。


皆さん、ご自身の目と心で読み、確かめてみてください。


私も川端の代表作品『雪国』を今度は読もうかなと思います。


Amazonページ》

https://www.amazon.co.jp/伊豆の踊子-新潮文庫-川端-康成/dp/4101001022

f:id:ubiquitoustar:20170730013352j:plain


最後まで読んでくださった方、ありがとうございます❤︎